今年の剪定を始めました。
細かい所まで1本づつ見ることになります。
桃やスモモの剪定を始めるとすぐにダメだこりゃ。
長介さんのセリフがここで登場。
既に手遅れ。
倒すか。
ここ数日の剪定で改めて思いました。
幹の防除も加えなくては。
特にスモモ、リンゴ・桃(ネクタリン)・桜桃。
この4つは要注意。
これらは幹の防除をしないと10年以内に全て無くなります。
主観でありますが、弱い順に並べてみます。(病気と害虫を総合して)
スモモ・リンゴ・桃(ネクタリン含む)・桜桃・プルーン・梅・アンズ・イチジク・ブルーベリー・カシス・キウイ・柿・ラズベリー・梨・ぶどう・柑橘・ポポー・ビワ・栗・フェイジョア。
まだ良く分からないのがミラベル・レーヌクロードなどの西洋の果樹達。
これらも数年で分かって来ると思います。
バラ科サクラ属。サクラ属をさらに細分化するとスモモ亜属・モモ亜属・サクラ亜属などに。
スモモ亜属の中にはスモモ、アンズ、梅など。
モモ亜属には桃、アーモンドなど。
サクラ亜属には桜桃などが含まれます。
リンゴはバラ科リンゴ属。
サクラ属とリンゴ属は果樹の中では病気に罹り易い樹種。
若い時の表皮はツルツル。そのうちザラザラに。
きっと悪い菌がザラザラ表皮にいっぱい着くのでしょうね。
実生桃。
徒長枝が見られますが、この徒長枝は生き伸びる為の最後の抵抗のように見えます。
枯れるまで時間の問題。
見ると根元付近にひこばえ。
来年、こひこばえに更新してみましょう。
7月下旬に400gの実を着けるオリジナル桃。
何とか生かしたい。



黄ららのきわみ。
かなりヤバイですがまだ樹勢復活の可能性があります。




桜桃の紅ゆたか。
一見、何とも無いように見えますが良く見れば分かります。
樹勢がガタ落ち。
花芽が白っぽくおじいちゃん。
一つ一つの花芽も小さい。
本来は茶色くふっくらプリプリじゃないといけません。





負け枝と徒長枝の意味。
木も生きるのに楽な方法を選択します。
2本の枝があった場合、養分を回し易い枝を選択します。
そうすると残りの1本は養分が回らないので枯れます。
それが負け枝。
出来れば負け枝が出来る前に負け枝を作らない剪定が望ましいです。
徒長枝の意味は2つ。
幼木期に出る徒長枝は勢力拡大を図る場合の枝。
成木に出る徒長枝でこれまでの枝では生きるのが難しくなった場合、生き延びる為に出る枝。
幼木期の徒長枝は木が元気なので切るか徒長枝を誘引すれば早く成長させることが出来ます。
問題は成木や長寿の木から出る徒長枝。
これを見逃すと先はありません。
成木や長寿の木から出る徒長枝は、なるべく使って枝の更新を図った方が良いと思います。
無理して伸ばした徒長枝を切っては、木の気持ちに反することになり益々樹勢が落とします。
前回のブログで100年生の富有柿の選定をアップしましたが徒長枝だらけ。
今も元気で大きな実をたくさん着けてくれます。
一年枝の若い枝は樹勢維持に繋がります。
木の気持ちを汲んで剪定してあげれば木も応えてくれます。
あと夏季剪定も良くありません。
これも木の気持ちに反する行為で樹勢低下に繋がります。
夏に密集状態で風通しが悪く害虫の棲家になるのは、もともと剪定の失敗。
枝数が多過ぎと言うことになります。
冬の選定で夏の状態を想定出来るかどうか。
ここは経験の差。
1つの芽は1枚の葉ではありません。
1つの芽から1本の枝が出ます。
1本の枝に何枚の葉を付けるか。
想像出来るかどうか。
果樹ごとに個性があります。
特に実はそれぞれ味が違って季節ごとにそのおいしさを味わえます。
ただ成長に関しては共通面が多いです。
防獣、防鳥、病気、害虫。
獣の気持ち、鳥の気持ち、菌の気持ち、害虫の気持ち、それを受ける立場の木の気持ち。
それぞれを理解しませんとまともな実を収穫することが出来ません。
私もド素人で一から出直し。
これが現実。
ご清聴有難うございました。(笑)
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これは自然と力が入りますね。
時々手抜きも時にしませんと疲れます。
昨日、リンゴのグラニースミスを見てましてここ数年整調を止めていました。
来年、再度成長を開始させます。
少しだけ切り戻しました。
果樹も切れば再び成長を開始します。